慶應通信とは?学費や卒業までの道のりを解説!

コロナによる対面授業からオンライン授業へ

現在コロナによって通学課程の大学では対面授業ができず、パソコンやスマートフォンによるオンライン授業が主流となっています。しかも学費は変わらず100万円以上と設定されている所が多いのが現状です。その為、よく友達から聞かれるのが、普通の大学で対面授業できないなら慶應通信に入学しようかな~という声です。

慶應通信のメリットとデメリット

そこで、在学中の私が慶應通信の良い所と悪い所を自分なりに紹介していきたいと思います。

学費が安い

まずは、メリットから紹介していきます。

一般の大学では、授業料や設備費等が加算され、およそ100万円以上ですが、慶應通信では

  • 初年度    130,000円
  • 2年目以降   100,000円
  • 配本完了    60,000円  ※5年目から  2021年2月現在

2022年度から学費が大きく改定されました。
ざっくりと説明すると

初年度    200,000円
2年目以降   170,000円 となるようです。
4年目以降はこれまで6万円でしたが、改定によって17万円に大きく値上げされます。
つまり留年すればするほど高くなるので入念な卒業計画が求められます。

慶應通信では最低でも4年間在籍する必要があるため、スクーリングを最小単位に抑えれば4年間で学費100万円以下にすることが可能なのです!

取りたい科目によって、自分でテキストを購入しなければならない科目等もまれにありますので注意! 慶應通信公式ページでも学費シミュレーション等がありますので、参考にしてみてください。

マイペースで自分の好きな場所で勉強できる!

通信教育ですから、テキストが配送された時点で勉学開始です。基本的に自宅学習ですから、レポートをノートパソコンで作成して郵送するだけなので、いつでもどこでも自分のペースで勉強可能です!また、大学に毎回行く必要が無いので交通費代も掛からない所が一番のメリットとも言えます。

通信教育課程ではレポートを大学に送付する場合に限り、第4種郵便物扱いとして割引を受けられます。例えば100g以内なら15円です。大抵のレポートは15円で出せます。

やっぱ慶應通信は過酷な点が多い

次にデメリットについて挙げていきますが、やはりメリットよりもデメリットの方が沢山書ける位、厳しいと言えます。

事務局のサポートが全くない!放任主義です

慶應通信は基本的に学習サポートは行いません。例えば、レポート提出締切日やスクーリング申込日、科目試験受付締切日など修得単位に直結する重要なイベントについて一切告知やリマインドしない等です。私のように何をしたらいいか分からないといった方は、1年何もできず修得単位数0なんてこともあり得ます。

毎月発行されるニューズレター(月間予定表)を参考に必ずカレンダーにメモする等、個人管理が非常に重要です!

慶應通信卒業率約3%

この卒業率については、入学日のオリエンテーションで説明されました(笑)確かに上記のサポートの低さや慶應通信の求められる学習量から諦めてしまう方が多いようです。また、慶應通信に入学される半数以上が社会人・高齢の方ですから、勉強する時間が無いという理由から退学される方も見かけます。
また、私のように高卒から慶應通信に来る人がいない為、あまり友達ができないという点もあるかもしれません。

科目試験の範囲が広すぎる!

普通なら担当の教授が試験前になると試験範囲を教えてくれると思いますが、慶應通信では通常教授はいません。つまり、慶應通信における科目試験範囲はテキスト内のページ全てが対象なのです。これで卒業率3%という点も納得できるかと思います。これに加えてレポートも合格してようやく科目一つ分の単位修得となります。

一応科目試験の過去問が1年分配布されますが、あまり参考になりません。試験形式が分かるくらいです。

科目試験の実施可否は運である!

科目試験は1年に4回ありますが、本当に足りません。卒業する為には半分以上が科目試験とレポート両方共合格しなければならないのですが、科目試験には科目群というシステムで2日間に渡って行われます。科目ごとにグループ分けされている為、自分が取りたい科目が二つともA群だった場合は、一つしか受けることができないのです。また、下記の通り試験中止で予定していた単位が取れないなんてことも日常茶飯事です。私の在学中では、年2回しか実施されなかった年もあります。流石に事務局に代替措置取ってくれーと問い合わせましたが、実施されませんでした。

例年、台風接近や大雪等によって試験中止となるケースがあります。

勿論、”原則”試験中止に伴う代替措置は一切ありません
※コロナの影響により特別に代替試験が実施されました。

結論

こんな感じで、メリットとデメリットを紹介していきましたが、結局のところ慶應通信をお勧めできる方は、

  • 元々偏差値が高い人
  • 大学でもっと学びたい学問がある人
  • 個人管理ができる人

のような方や上記で紹介したデメリットを聞いても慶應に入学したいという意思があれば慶應通信に入学することを検討してみてください。スクーリング実施日には通学定期券の発行が可能です。8月は1か月定期券、9月からの夜間スクーリングは3か月定期券の購入が可能です。

慶應通信 入学試験に関する参考書

慶應通信では入学試験があります。通信制大学の中では最難関とされており、通信制だからといって適当に書くと不合格となる可能性が高いです。そのため、しっかりと準備をして試験に望む必要があります。対策としてはまず小論文を理解しているか、なぜ慶應通信に入りたいかを明確にすることが大切です。私が参考にした参考書を挙げますので参考にして頂ければ幸いです。